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冤罪犯

数多くの刑事ドラマに出演されてきた孝太郎さんが今回演じられるのは、『影踏み鬼』や『誘拐児』などの人気作品を執筆された翔田寛さんの推理小説『冤罪犯』の主人公・香山亮介(こうやまりょうすけ)さんです。香山さんは今までに孝太郎さんが演じてこられた刑事さんとは一風変わった、誇り高く熱い正義感をを持った刑事さんで、またしても孝太郎さんの新境地を見られたような気がしました。

冤罪という社会の大きなテーマに取り組むにあたって、香山主任率いるチームが真剣に、そしてとても丁寧に捜査をされていて、私もこの問題の重大性を再認識することができました。組織内での自分の立場を顧みず、自分の正義感と刑事としての誇りを信じて行動する香山さんの言葉は、矢のようにまっすぐ心に突き刺さります。『冤罪犯』の構成はとても芸術的で、見ているうちにどんどんストーリーに引き込まれていくような作品です。

それでは、さっそくまとめに入っていきたいと思います。今回も思う存分、孝太郎さんを満喫しましょう!

制作年:2021年

原作:翔田寛さん作  『冤罪犯』

脚本:寺田敏雄さん

プロデューサー:中川順平さん、高橋萬彦さん、岩田和行さん

演出:木下高男さん

1.あらすじ

ある朝、ビニールハウスの傍らでビニールシートを掛けられた女子高生の遺体が発見されます。事件の報告を受けて駆け付けた刑事の香山亮介主任は、現場を一目見てある違和感に気が付きます。それは今回の事件が、七年前に起きた通称「田宮事件」に酷似しているということでした。刑事としての正義感に突き動かされ、香山主任は部下の増岡巡査(瀧本美織さん)と三宅巡査長(前野朋哉さん)と共にチームを組み、七年前の謎と今回の事件を解き明かすことを決意するのでした…。

2.感想

『冤罪犯』では孝太郎さんの演技が時に流れるように、時に激しく物語を展開されていて、気付けば二時間あるこのドラマをあっという間に見終わっていました。孝太郎さんの表現される香山さんの生き方が人間としても上司としても格好良くて、近くにいたら誰もが自然についていきたくなるような人でした。孝太郎さんが「大好きな終わり方」だと絶賛されていたエンディングもまさに期待を裏切らず、心地よい風が心の中を吹き抜けていくような、清々しい気持ちになります。総合すると、控えめに言って最高のドラマでした!!

今回の孝太郎さんには、登場シーンから速攻で引き込まれてしまいました。主役なのになかなか話さないな、と思っていたら、目線の動きや仕草、表情の全てに意味があって、最初の台詞が始まるまでの間に自然と孝太郎さんに目が引き寄せられていました。天才、恐るべしです!格闘シーンも、孝太郎さんのただならぬ気迫が出ていて格好良すぎました!さすがスポーツ万能の孝太郎さん、体の動きが流れるようにきれいでした。入江係長(橋本じゅんさん)との対決も欠かせません。香山さんの熱い刑事魂が光る、名シーンでした。

孝太郎さんの「決めろ」、刑事さん独特の雰囲気が感じられて、圧倒的存在感が出ていました。この一言だけで香山さんの背負っているものの重さが分かるような気迫でした。「同一人物の可能性がある」も決まっていました!香山さんの中の疑惑が、大きな炎となって再燃した瞬間が見て取れます。言葉を噛みしめるような言い方が、事態の深刻さを物語っていました。「謝って済むなら、警察、いらないよね」は、香山さんの静かで激しい怒りが巧みに表現されていました。決して感情的にはならなくても、香山さんの仲間を思う熱い気持ちが伝わってきました。

他にも今回は沢山見どころがありました。三宅さん(前野朋哉さん)の「了解です」、熟練刑事感が出ていて良かったです。まさに「情報は足で稼ぐ」ですね!香山主任と息ぴったりでした。増岡さん(瀧本美織さん)の「初々しいですか?」、私も思わず一緒に笑ってしまいました。香山主任に対する尊敬と信頼の気持ちがこの一言に表れていて、良いシーンでした。香山主任みたいな上司に指導してもらえるなんて、羨ましいです!安川さん(高橋克実さん)の「警察官として、してはいけないことはいけないんだ」、心にずどんと響きました。安川さんのお顔がすごく晴れ晴れとしていて、初めて本当の安川さんを見たような気がしました。香山主任と似た境遇を持つ安川さんには、最後までずっと好感を持たずにはいられませんでした。

3.孝太郎さんの極み!百面相

『冤罪犯』では「孝太郎さんの極み!百面相」を紹介したいと思います。このコーナーでは、孝太郎さんの数々の名演技の中で、特にはっとさせられた、孝太郎さんの新しい一面を発見できた、というシーンをご紹介します。 今回は孝太郎さんが「風通しを良くしたいなら、窓は、少なくとも二か所以上は開けるんです」とおっしゃるシーンです。今までの香山さんからは予想もつかないくらい明るいお顔をしていて、香山さんが過去を乗り越えられたんだと分かる瞬間でした。クライマックスに差し掛かってもまだ新しい香山さんを発掘させてくれる孝太郎さんの才能には驚きを隠せません。皆さん見つけられるでしょうか?

まとめ

最後まで読んでいただいてありがとうございました!『冤罪犯』は重いテーマを扱ったドラマであったにもかかわらず、すっきりとした気持ちで見終わることができて、本当に大満足の作品でした。香山主任のチームはみんな、何が起こっても前向きな気持ちで捜査を進めていて、見ると元気が出てきます。抜群の観察眼と洞察力を持つ香山主任を中心に、チームが密で温かい協力体制を持っていて、難事件も楽しく見ることができました。過去のわだかまりを乗り越えようとする香山さんの演技を通じて、孝太郎さんが勇気と希望を与えてくれる、素敵なドラマです。皆さんも是非是非ご覧ください!

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