死の臓器　第４話

１．あらすじ

調査委員会に提示された情報の事実確認のため、日野先生は過去に施術をした患者さんの家族のもとを訪れます。一方、上司命令とはいえ、王小芳 （高橋未希さん） さんのインタビュー映像を本当に流していいものなのか、決心がつきかねた沼崎さんは日野先生（武田鉄矢さん）に再度インタビューをするため、山梨県に向かいます。そこで、沼崎さんは偶然日野先生についての新事実を知るある人物と出会います…。

２．感想

四話はまさに波乱の回でした。事件とは無関係だと思っていた人が、実は当事者だったかもしれない可能性も見えてきて、沼崎さんの周りで新事実の波がうごめきます。沼崎さんの知られざる過去も明らかになって、今まで理由が分からなかった言動の意味が、少し分かるような気がしました。それに、今回の沼崎さんはいつになく貪欲に事件の謎を解明しようとしていました。警察内部のしがらみも一切気にせず突き進んでいた孝太郎さん、格好良かったです。

孝太郎さんの「まだ絶対に出せませんから」、きっぱりとした口調で、まるで今までの沼崎さんとは別人みたいでした。沼崎さんの中で、少しずつ何かが定まってきているような気がします。「だからこれをそのまま流すんです」も良いシーンでした。これ以上間違った報道が起こらないように、撮ってきたものを脚色せずそのまま視聴者に投げかけたいという沼崎さんのまっすぐな意見に、思わず心を打たれました。答えは報道を聞いた人の一人一人に決めてもらうだなんて、まさに発想の転換ですね。

孝太郎さんが白井さん（豊原功補さん）に詰め寄っていたシーン、怖いくらいの気迫でした。日野先生（武田鉄矢さん）に言っていた報道者としての責任感が、沼崎さんの熱意の源になっているのでしょうか。放送のためだけではない、何か強い信念のようなものを感じました。孝太郎さんがニュースのチャンネルをどんどん変えていっていたシーンの表情も、絶妙でした。自分の報道がきっかけで起こった騒動を冷静に見つめていて、次に何をするべきかを考えているようでした。

他にも今回は沢山見どころがありました。由香里さん（小西真奈美さん）の「私たち、なんで報道やってんだろ」、胸に刺さる言葉でした。 由香里さんの同じ報道関係者としての責任感や、自分にできることが限られているもどかしさがひしひしと伝わってきました。日野先生（武田鉄矢さん）の「俺も、嬉しくてなあ」、心に響きました。いつもぶっきらぼうにしている日野先生が、初めて顔を和らげた瞬間です。この一言が、日野先生の患者さんと向き合ってきた姿勢の全てを物語っていました。

３．孝太郎さんの極み！百面相

今週の孝太郎さんの極み！百面相のシーンは、孝太郎さんが「親父を叩いた連中と、同じ側に立っている」とおっしゃるシーンです。あんな顔をした孝太郎さんは、初めて見ました。お父さんを思う気持ちと、自分に対する憤りが混ざり合っていて、初めて沼崎さんの本当の姿が見えたような気がしました。堂々たる名演技のシーンです。皆さん見つけられるでしょうか？

まとめ