死の臓器　第２話

１．あらすじ

刑事の白井さん（豊原功補さん）が事件について同じ疑問を持っていたこと知った沼崎さん。白井さんに捜査の協力の話を持ち掛けますが、なぜかきっぱりと断られてしまいます。沼崎さんは諦めず、白井さんから聞き出したわずかな情報を頼りに日野病院の関係者を取材して回ります。すると、日野院長（武田鉄矢さん）が行った手術の中で一件だけ、不自然にカルテが紛失されているものがあったことが判明します…。

２．感想

第２話も、現代医療の実態について新しく知ることが沢山ありました。日野病院の関係者さんたちのお話からは、学校の授業では聞くことがなかった、現場での生の声を聞くことができたような気がします。今回は色々な立場の人の、少しずつ違った正義が交差していくところが見えました。報道関係者として、刑事として、医師として、それぞれが正しいと思っていることを突き通そうとしていて、私も何が正しいのか、すごく考えさせられました。

孝太郎さんの「ようやくあなたという人が分かりましたよ」、決まっていました。元ジャーナリストの計算しつくされた話術には、後で意味が分かった時に会話の深さに驚きます。白井さんに対する挑発するような言い方まで意図的だったなんて、気が付きませんでした！「俺は、ただ真実を明らかにしたいだけだ」、沼崎さんの焦りと不正に対するやり場のない憤りの表現力がすごかったです。いつもの孝太郎さんとは違って、なんだか少し怖かったです。

厚生労働省の奥村さん（渡辺憲吉さん）を待ち伏せしていたシーンでは、沼崎さんの今回の事件に対する強い熱意を感じました。無視をされても、なんとか対等に話ができるように話を持っていった沼崎さんの交渉能力、すごかったです。華やかなテレビ業界の裏での地道な努力が垣間見えた気がしました。日野病院で、他の記者の人たちが関係者に話を聞くのに夢中になっていた中、孝太郎さんが取材をするより先に目の前の困っていた患者さんを助けに行ったシーンも良かったです。目的のためには手段を択ばない普段の沼崎さんとのギャップが大きい分、この場面が印象に残りました。

他にも今回は沢山見どころがありました。白井さん（豊原功補さん）の「それができりゃ、他のことはどうだっていい」、刑事としての強い信念を感じました。沼崎さんも白井さんも、仕事に対しての気持ちは本物ですね。日野先生（武田鉄矢さん）の「医者は、患者から逃げ出すことができない」、心に響く台詞でした。医師としての信念や医者人生の歴史が表れていて、日野先生という人がどういう人なのか、考え直すきっかけになりました。

３．孝太郎さんの極み！百面相

今週の孝太郎さんの極み！百面相のシーンは、孝太郎さんが「もう動いてしまったんで」とおっしゃるシーンです。沼崎さんの圧倒的な機動力には驚きました！孝太郎さんの焦った表情の中に、スクープのために急いでいるのとは、何か別の理由が隠されている気がしました。一つの記事を見ただけであんな思い切った行動に出られるなんて、さすがテレビ番組のディレクターさんですね。皆さん見つけられるでしょうか？

まとめ