『名もなき毒』は大人気ミステリー作家の宮部みゆきさんが執筆された「杉村三郎シリーズ」の中の『誰か somebody』と『名もなき毒』をドラマ化した作品です。孝太郎さん演じる主人公の杉村三郎さんは、目の前に困っている人がいると、手を差し伸べずにはいられない優しい心を持った好青年です。このドラマは、杉村さんがその性格ゆえに、様々な人間ドラマや事件に巻き込まれてしまい、人間が持ちうる多種多様な「毒」に触れていく物語です。
『名もなき毒』では、現代社会に生きる人間の心の闇が、「毒」という形で、ごく普通の人のありふれた日常の中で突如出現します。自分の周りでも起こりそうだけどなかなか起こらない不思議な物語が、孝太郎さんと宮部みゆきさんの独特な世界観の中で繰り広げられていきます。ドラマの構成も少し変わっていて、物語の世界にどっぷり浸かっていくような感覚になります。孝太郎さんのナレーションも多くて、孝太郎さんの透き通った素敵な声が楽しめるのもこのドラマの一つの特徴です。爽やかなイメージがぴったりの杉村三郎さんを孝太郎さんが好演されていて、最後までドキドキハラハラ見える作品です。
それでは、さっそくまとめに入っていきたいと思います。今期も思う存分、孝太郎さんを満喫しましょう!
名もなき毒 第1話
制作年:2013年
原作:宮部みゆきさん作 『誰か somebody』、『名もなき毒』
脚本:神山由美子さん
主題歌:近藤晃央さん 『あい』
プロデューサー:橋本孝さん、鈴木早苗さん、橘康仁さん
演出:塚原あゆ子さん
1.あらすじ
出版社・あおぞら書房で絵本の編集の仕事をしていた杉村三郎さんは、ある日偶然痴漢に絡まれていた女性(国仲涼子さん)を助けます。女性は今多菜穂子と名乗り、その後何度か会う間に二人は意気投合して結婚することになります。ところが、菜穂子さんの父親が日本有数の大企業・今多コンツェルンの会長だったことがその後発覚し、杉村さんは家族に「違う世界の人間だ」と結婚を猛反対されます。その上、杉村さんが菜穂子さんの父親・今多嘉親(平幹二朗さん)に結婚の申し込みに行くと、今多会長は社のグループ広報室に勤めることを条件に、結婚を許可すると言ってきます。天職だと思っていた今の仕事を辞めることは苦渋の決断でしたが、杉村さんは二つ返事で会長の条件を飲みます。去り際に会長の運転手・梶田信夫さん(平田満さん)が「おめでとうございます」と祝いの言葉を述べてくれるのでしたが、周囲の逆風が強い中、二人の結婚を純粋に祝ってくれたのは、梶田さんただ一人でした…。
2.感想
第一話は始まり方がすごく芸術的で、見始めてすぐにこの作品の世界の中に引き込まれていきました。爽やかで明るい杉村さんも、孝太郎さんがぴったりのはまり役でした。突然生活が大きく変わってしまったのにずっと前向きで、誰に対しても丁寧に接することができるなんて、杉村さんは器が大きいですね。孝太郎さんのナレーションも、とっても良かったです。言葉がとても詩的で洗練されていて、聞いていて楽しかったです。
今多会長 (平幹二朗さん)の出してきた結婚の条件をその場ですぐに飲んだ杉村さん、度胸が大きくて立派でした!あんな風に孝太郎さんに守ってもらえるなんて、菜穂子さん(国仲涼子さん)は幸せ者ですね。羨ましいです!今多会長と喫茶店でお話していたシーンも、杉村さんはとても気配りの上手な人だな、と思いました。相手が何も言わなくても、すぐに気遣ってあげられる人って、素敵ですね!
孝太郎さんの「おはようございます!」の笑顔、爽やかすぎました!新入社員のようなフレッシュさと社会人としての落ち着きを兼ね備えていて、こんな人が職場にいたら楽しいだろうな、と思いました。しっかりしている大人な人って、憧れます!「とりあえず梨子さん、書きたいことを書き出してみてください」も、頼りになる感じで格好良かったです。アドバイスが手馴れていて、さすがプロの編集者さんですね。
他にも今回は沢山見どころがありました。園田編集長(室井滋さん)の「あおぞら辞めて、あおぞら作るわけね」、ちょっと面白かったです。『名もなき毒』はどの登場人物も言葉の使い回しがおしゃれで、格好良いです!今多会長(平幹二朗さん)の「日本人の民度が下がっておるのだ」も、梶田さんのことを大切に思っていた気持ちが伝わってきて、良いシーンでした。今多会長の会長感、すごかったです。二話も楽しみです!
3.孝太郎さんのイチオシ!スマイル
『名もなき毒』でも恒例の孝太郎さんのイチオシ!スマイルも発表していきたいと思います。このドラマ一発目のイチオシ!スマイルは孝太郎さんが「はい、のちほど。失礼します。」とおっしゃるシーンです。これ一発で、杉村さんが今の仕事が大好きだと分かる笑顔でした。真夏の太陽のように、眩しかったです!これからも孝太郎さんの最高の笑顔を沢山見つけていきたいと思うので、よろしくお願いします!
まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございました!孝太郎さんの編集者役を見たのはこの作品が初めてだったので、新鮮でした。でも、物を書くお仕事は孝太郎さんの知的な印象にぴったりで、すごくしっくりきました。いつも明るい孝太郎さんの物静かなところも、落ち着いた感じで素敵でした。
一話はほとんどが回想シーンで、このまま穏やかに終わっていくのかと思いきや、最後に大きな仕掛けがありました。聡美さん(深田恭子さん)の過去には、何があったのでしょうか。梶田さん(平田満さん)のお話も、なんだか少し含みがあるようでした。会長の特命がこれからどうなっていくのか知りたい方や、梶田家の事情が杉村さんにどう関係してくるのか気になる方は、是非二話もご覧ください!
コメント