制作年:2015年
原作:麻野涼さん作 『死の臓器』
脚本:鈴木智さん
音楽: 末廣健一郎さん
プロデューサー:加納貴治さん、江森浩子さん
監督:植田泰史さん
1.あらすじ
医学雑誌に載っていた小さな写真を頼りに台湾まで渡航した沼崎さん。樹海の遺体も台湾人らしいという情報が出てきます。事件に関する確かな証拠をつかむために、沼崎さんは身分を偽って日野先生(武田鉄矢さん)の横に写っていた陳先生(津村和幸さん)を訪ねます。そこで大きな手掛かりとなるある人物を紹介され、沼崎さんは隠しカメラを手に、その人に会いに向かうのでした…。
2.感想
今回は驚きの情報が沢山出てきて、捜査状況が大きく進展した回でした。沼崎さんの一か八かの賭けが大成功を収めて、事件の全容が少しずつ見えてきました。沼崎さんと白井さん(豊原功補さん)の協力体制も、形になってきているような気がします。日野先生についても、由香里さん(小西真奈美さん)の調査もあって、今まで見えていなかった一面を知ることができました。それとは裏腹に、日野病院の騒ぎは大きくなる一方で、ずっと病院に通院している高倉さん(長野里美さん)のような患者さんのことも心配です。
孝太郎さんの「製薬会社と言いますと」、沼崎さんの記者魂を感じました。相手に答えにくい質問をされたばかりなのに、引き下がらずに隙を見つけたらすかさず切り込んでいくなんて、普通の人にはなかなかできませんね。「現時点では無理です」、沼崎さんの慎重さに驚きました。今までの新事実をどんどん報道していこうとしていた姿勢とは打って変わって、絶対に間違いが無いように、沼崎さんが過去にないほど注意深くなっていました。台湾に行って現状を目の当たりにしたからでしょうか。いずれにしても、沼崎さんの記者としての器が一回り大きくなったように気がしました。
孝太郎さんがホテルで自分の偽の設定を覚えているシーン、なんだか台詞を覚えているみたいで、俳優さんとしての素の孝太郎さんが、少しだけ見えたような気がしました。船橋さん(川野直輝さん)との対決シーンも必見です。深刻そうな顔をしている孝太郎さんに騙されてしまいました。まさかあんなものを隠していたなんて、予想もつきませんね。まさに、天才的な演技力でした。
他にも今回は沢山見どころがありました。日野先生(武田鉄矢さん)の「人の心は、思ってるよりずっと深い」、武田鉄矢さんのあの教師の役を思い出すようでした。求愛記念病院の大田院長(小木重光さん)の「危険な医療は排除したいという思いは、少なからずあります」、何か含みがある感じで、怖かったです。この言葉の裏にどんな意味があるのか、四話を見て考えてみたいと思います。
3.孝太郎さんの極み!百面相
今週の孝太郎さんの極み!百面相のシーンは、孝太郎さんが船橋さんとエレベーターに乗られる場面です。エレベーターが上がっていくにつれて孝太郎さんのお顔がどんどん真剣になっていって、危険な賭けに出る覚悟を決めている様子が分かりました。黙り込んだ時の孝太郎さんの眼差しに、思わずハッとさせられました。皆さん見つけられるでしょうか?
まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございました!今回のメインはもちろん、孝太郎さんが台湾で潜入調査をされていたシーンでした。さすが本場台湾、日本とは違った異国の雰囲気で、何か大掛かりなことが始まってしまったという気持ちになりました。沼崎さんが無事日本に帰れるかどうか、ハラハラしました。他の作品でも、また是非、孝太郎さんの海外ロケが見てみたいです。
日野病院がどんどん緊迫した状況になってきている中、沼崎さんのつかんできた情報の成果もあって、事件についてもう一つ、別の可能性も見えてきました。日野先生が調査委員会に突き付けられた話、果たして本当なのでしょうか。台湾に残された小芳さん(高橋未希さん)の安否が気になる方や、沼崎さんの放送枠がどうなったのか知りたい方は是非、四話もご覧ください!
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