制作年:2013年
原作:宮部みゆきさん作 『誰か somebody』、『名もなき毒』
脚本:神山由美子さん
主題歌:近藤晃央さん 『あい』
プロデューサー:橋本孝さん、鈴木早苗さん、橘康仁さん
演出:竹村謙太郎さん
1.あらすじ
最重要参考人・奈良和子さん(烏丸せつこさん)が古屋家への謝罪の意を込めた遺書を残し、自宅のマンションから飛び降りてしまいます。しかも、彼女のバッグからは古屋さんの事件に使われたものと成分が同じ青酸カリが発見され、警察では状況的に奈良さんが犯人であることがほぼ確定されます。ところが、どうしても奈良さんを信じたい美知香さん(杉咲花さん)は彼女のことで暁子さん(真矢ミキさん)と口論になって家を飛び出しまいます。このことを暁子さんから聞いた杉村さんは、美知香さんの携帯に連絡を取ろうと試みるのでした…。
2.感想
孝太郎さんが、遂に動き出します!古屋さんの事件を調べる過程で得てきた色々な情報を総合したとき、杉村さんの中にある人物が容疑者として浮かび上がってきます。自分の突飛な考えに戸惑いつつも、勇気をもって真実に踏み込んでいこうとする杉村さんを孝太郎さんが臨場感抜群に演じられていました。警察とは異なる独自の発想で推理を続けていく孝太郎さんが、さながら探偵さんのようでした。
孝太郎さんの「本気で求めるなら、見つかるはずです」の真剣なお顔、格好良すぎました!いつも杉村さんだけは、何をされても原田さんに(江口のりこさん)と対等に向き合ってちゃんとお話をしようとしていて、人間として立派だな、と思います。「打ち消しても打ち消しても」の切羽詰まったような気迫も、決まっていました!自分の中では処理しきれない思いの洪水のようなものが孝太郎さんに絶妙に表現されていて、圧倒されます。
外立君(君嶋麻耶さん)を訪ねていた時の孝太郎さんのお話の仕方も心に残りました。外立君が背負っている責任感を少しでも取り除いてあげようとすごく優しい口調で丁寧にお話をしていて、杉村さんの温かい心がよく表れているシーンでした。菜穂子さん(国仲涼子さん)のバッグのお話を聞いて考えこんでいた時のお顔も、孝太郎さんの知的さがあふれ出ていました!深刻そうな表情で、何やら近寄りがたい雰囲気でした。
他にも今回は沢山見どころがありました。菜穂子さん(国仲涼子さん)の「あたし、ハーブティー飲むから、一緒に付き合ってくれる?」、優しさが胸にしみました。私も将来菜穂子さんのように気の使える女性になりたいです。原田さん(江口のりこさん)の「誰にとっての真実が本当の真実なの?」も心に刺さる言葉でした。このドラマは詩のように洗練された言葉遣いが多くて、この台詞のようにドキッとするものが沢山あります。原田さんの深い苦しみが伝わってきて、悲しくなりました。十話も楽しみです。
3.孝太郎さんのイチオシ!スマイル
今週も恒例の孝太郎さんのイチオシ!スマイルを発表したいと思います。今回は孝太郎さんが「後継者を育てるって、張り切ってます」とおっしゃるシーンです。暁子さん(真矢ミキさん)が気を遣わなくていいようにと、思いやりにあふれた笑顔でした。孝太郎さんの爽やかさにつられて、私も思わず笑顔になっていました。皆さん見つけられるでしょうか?
まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございました!今回は杉村さんが大活躍の回でした。見えないところに潜んでいた「毒」の気配にいち早く感づいた杉村さんがどうにかしようと奮闘されていて、ドキドキが止まりません。でも、悲しい結末が待っているような気がして、杉村さんの勘が当たっていてほしいような、当たってほしくないような思いです。来週無事、杉村さんの疑念は解消するのでしょうか。
原田さんの方の事件も、思っていた以上に大掛かりなことになってきて、どう解決するのか全く予想もつきません。来週はいよいよ最終回です。原田さんの最後の反撃を見たい方や、孝太郎さんがどのように二つの事件を見届けられるのか気になる方は是非、十話もご覧ください!
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