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名もなき毒 第9話

制作年:2013年

原作:宮部みゆきさん作  『誰か somebody』、『名もなき毒』

脚本:神山由美子さん

主題歌:近藤晃央さん 『あい』

プロデューサー:橋本孝さん、鈴木早苗さん、橘康仁さん

演出:塚原あゆ子さん

1.あらすじ

五味淵まゆみさん(中西美穂さん)の淹れたコーヒーを飲んで、グループ広報室にいた全員が突然倒れてしまいます。たまたま外に出ていた手島さん(ムロツヨシさん)は帰ってくると、床に倒れて動かない同僚たちを発見し、慌てて通報をします。騒ぎは瞬く間に大きくなって警察や報道陣も動き出しますが、杉村さんにはいまいち事件に巻き込まれた実感が湧いてきません。そんな中、グループ広報室の社員たちは、犯人に心当たりがあると、ある人物の名前を口をそろえて挙げるのでした…。

2.感想

一つの事件をきっかけに、様々な過去が紐解くように明らかになっていきます。原田いずみさん(江口のり子さん)という今までに会ったことのないタイプの人間が起こす、思いもよらない行動の数々に戸惑いながらも、彼女にもっと何かをしてあげられたのではないかと葛藤する杉村さんを、孝太郎さんが表情豊かに表現されます。恵まれた生活が続いても、ずっと謙虚であり続ける杉村さんにも人格の良さがにじみ出ていました。

孝太郎さんの噛みしめるような「手強かったです」、今までにあった色々な事件を思い出しました。苦悩の浮かんだ表情が杉村さんの受難の全てを物語っていて、しみじみとした気持ちになりました。「家に帰って、よく考えてみます」も杉村さんの覚悟の強さが伝わってきました。実の父親のような真剣さがあって、杉村さんの誰に対しても誠実な一面が表れている場面でした。

病院のベッドで拳を握り締めていた時の孝太郎さんの難しそうなお顔、迫力満点でした。いつも優しく微笑んでいる杉村さんが驚くほど真剣な顔をして、思わずドキッとしました。『名もなき毒』は孝太郎さんの無言のシーンが特に光ります!睡蓮でのシーンも、ごんちゃん(中西美穂さん)が事件のことを引きずらないように、言葉を選び選びしながら慰めようとしていて、すごく優しい上司だな、と思いました。杉村さんはグループ広報室の円満のための立役者ですね!

他にも今回は沢山見どころがありました。古屋暁子さん(真矢ミキさん)の「被害者なんですよ」、心の底から絞り出すような声で、胸を揺さぶられます。暁子さんの、疲弊しきった心の叫びを聞いたような気がしました。椎名さん(岡本玲さん)の「じめじめしてんじゃないよ!」も良かったです。明るくて性格も良い椎名さん、大好きです!十話も楽しみです。

3.孝太郎さんのイチオシ!スマイル

今週も恒例の孝太郎さんのイチオシ!スマイルを発表したいと思います。今回は孝太郎さんが「コーヒー淹れましょうか」とおっしゃるシーンです。場の暗い雰囲気を追い払うような、思いやりに満ちた優しい笑顔でした。気配り上手な杉村さんにぴったりの台詞です。皆さん見つけられるでしょうか?

まとめ

最後まで読んでいただいてありがとうございました!今回は杉村さんが強烈な「毒」の被害にあって、その波紋から周囲で多くの動きが見られます。物語がとうとう事件の解決へと歩み出し始めました。激動の中に位置する杉村さんを、孝太郎さんがどのように巧みに演じられるかが注目ポイントです。

来週からいよいよ最終章が始まります。まだまだ謎が深まるばかりで、次に何が起こるか、全く予想もつきません。奈良さん(烏丸せつこさん)にはいったい何があったのでしょうか。そして、原田さんはこれからどうなってしまうのでしょうか。古屋さん(森次晃嗣さん)の事件の真犯人が誰なのか気になる方や、孝太郎さんの魅せる杉村さんの多様な表情がもっと見たい方、是非十話もご覧ください!

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