名もなき毒　第7話

１．あらすじ

原田いずみさん（江口のり子さん）の一件で探偵の北見一郎さん（大杉漣さん）を訪ねた杉村さんは、連続青酸カリ混入事件の4人目の被害者の娘・古屋暁子さん（真矢ミキさん）と孫娘・美知佳さん（杉咲花さん）と偶然知り合うことになります。杉村さんは暁子さんから古屋家の複雑な事情を聞いて、まだ幼い美知佳さんのことを気にかけるようになります。ところが、愛する家族を失って辛いはずの二人の心が少しずつすれ違っていっていることを、杉村さんは知る由もありませんでした。そんな中、亡くなった古屋明俊さん（森次晃嗣さん）の交友関係で、ある疑惑が浮上してきます。

２．感想

原田さん（江口のり子さん）が、遂に動き出しました。攻撃の焦点が杉村さんに絞られて、孝太郎さんの身に数々の困難が降り注ぎます。でも、悪いことばかりではありません。原田さんのことがきっかけで杉村さんにも一つだけいいことがあって、心が温かくなりました。杉村さんは何が起きても取り乱さなくて、人間の器が大きすぎます。いつでも前向きに頑張っている孝太郎さんを見て、今回も元気が出ました。

孝太郎さんの「こんなこと早くケリをつけて、次の仕事に就きたいですよね」、まさに大人の対応でした。落ち着いた柔らかい口調で相手の気持ちを気遣いながらお話をされていて、格好良かったです！あんなに丁寧に対応されたら、どんな怒りも吹き飛んでしまいますね。「前の会社では入り浸っていました」は杉村さんの寂しさが何となく伝わってきて、少し切なくなりました。1話で孝太郎さんが立ち食いそばをすすっていた場面を思い出しました。

孝太郎さんが古屋暁子さん（真矢ミキさん）のお話を聞いていたシーン、杉村さんの性格がとてもよく表れている場面でした。知り合ったばかりの暁子さんのお話を親身に聞き入っていて、良い人だな、と思いました。孝太郎さんが街で最新ニュースの報道を見ていたシーンも、名場面の極みです！画面を見つめる孝太郎さんの表情の変化が、杉村さんの驚きや古屋家の入り組んだ事情について考える様子などの複雑な心境を巧みに表現されていていました。孝太郎さんのナレーションも素敵な声で、自然とお話に気持ちが乗っていきました。

他にも今回は沢山見どころがありました。谷垣副編集長（山崎大輔さん）の「たまには、ちょっと一杯どうですか」、良かったです！谷垣さんの人当たりの良いところが表れていて、私も思わず笑顔になりました。菜穂子さん（国仲涼子さん）の「なかなか良く撮れてるのよ」、全く動じていないのに驚きました。菜穂子さん、いつも明るくて、暗い場面でもほっと和やかな気持ちになります。八話も楽しみです！

３．孝太郎さんのイチオシ！スマイル

今週も恒例の孝太郎さんのイチオシ！スマイルを発表したいと思います。今回は孝太郎さんが「わざと、憎まれ役をやってくれているんだと思います」とおっしゃるシーンです。優しそうで、でも少し寂しそうな孝太郎さんの笑顔がすごく素敵でした。杉村さんの知られざる苦労を見たような気がします。皆さん見つけられるでしょうか？

まとめ